建築基準法の改正により、住宅に換気設備の設置が義務付けられることになりました。また、住宅の高気密・高断熱化に伴い、快適な「住空間」を築くには、「換気」が重要な要素となりました。これからは、各部屋単独の換気ではなく、「計画的な換気」を取り入れる必要があるといえるでしょう。
居住空間における換気の要望が高まる中、様々な新しい機能・デザインの換気扇が登場してきています。住宅全体を小風量で24時間換気することで汚染物質を排出し、いつもクリーンな状態に保つ24 時間換気システム、冬季の湿った空気を外に追い出し、乾燥した外気を取り入れ、お部屋の湿気を取り除くロスナイ、人感センサー・温度センサーなど様々な機能を持ったパイプファン・ダクトファン、居住空間の空気の流れを操作することにより冷暖房効果を高めるシーリングファンなど、当社では、お客様の要望・ご意見を伺い、お客様に最適な換気扇・換気プランをご提案します。
日本の住宅は、高気密・高断熱化による省エネ化が進んだ反面、自然換気の不足によるシックハウスという新たな問題を引き起こしました。室内で発生する揮発性有機化合物、一酸化炭素、二酸化炭素などの有害物質を屋外に排出して室内空気を清浄に保つことのできる24時間換気は、シックハウスを解消するための重要な対策のひとつです。従って、基本的には24時間常時運転(換気)していただくことをおすすめいたします。建築基準法では、基本的には居室(部屋)のみが24時間換気になっていますが、これはシックハウス対策として最低限必要な換気対象エリアとなります(長時間にわたって人がいるところが対象となっております) 。しかし、換気方式によって廊下、玄関、トイレなどを換気経路とした場合は、これらの場所も換気対象となります。なお、意図的に空気の流れを遮断するような処置をしない限り、実質的には居室以外のエリアでも空気の対流は行われますので、ご安心ください。
天井埋込形換気扇は、天井懐内部に配管された空調ダクトに接続して、吸排気など行う換気扇です。接続される空調ダクトの直径は、主に100Φ、150Φです。天井埋め込み寸法は約150□から300□前後の寸法で、換気モーターのサイズや換気風量によって様々なサイズの換気扇があります。用途は幅広く、居室はもとより、洗面、トイレ、浴室などの水廻りから、台所、ダイニング、事務所、店舗まで様々な空間で利用されています。近年では、DCモータの採用により省エネか、シロッコファンの採用による低騒音化がはかれています。
また、換気扇内部の掃除をラクに出来る機構や、高気密に対応した電気シャッター式、人感センサー・温度センサー・湿度センサー・煙センサーなどによる自動運転タイプもあり、お客様の様々なニーズに対応出来るようになっています。
浴室で使用される換気扇は樹脂製の天井埋込型換気扇が多く採用されています。耐食性に優れた樹脂製の換気扇は、ファンのエアーガイドと吐き出し口に結露対策が施され、結露水をダクトを通じて屋外に排出し易くしている機種が多くあります。
また、1台の換気扇で、2室あるいは3室を同時に換気可能なタイプもあります。また、近年では、1台で「除湿乾燥」・「予備暖房」・涼風・換気などの4つの機能を併せ持った、バスルームコンディショナーも製品化されています。
浴室換気乾燥機は、「衣類乾燥機能」・「浴室乾燥機能」・「予備暖房機能」・「浴室換気機能」・「涼風機能」・「24時間常時換気機能」などの様々な機能を併せ持った機種が多く、健康的で快適なバスライフのお手伝いには最適です。また、近年ではオートルーバーの採用により、複雑な気流により暖房乾燥能力をアップさせたものや、DCモーターを採用して風量一定制御を行い、24時間換気に最適な機種も発売されています。
パイプファンは建物の外壁に設置された貫通パイプに取付る小型の換気扇をいいます。小口径の丸穴工事だけで取付が可能で、既築住宅にも比較的容易に増設できる換気扇です。各用途に対応した豊富なバリエーションがあります。自動運転型のパイプファンには、付け忘れや消し忘れの多いトイレには人感センサー付き、人が集まるリビングや在室時間の長い寝室などには、温度・煙センサー付、湿気の多い洗面室などには、湿度センサー付きパイプファンがお勧めです。その他にも、本体内部の汚れを軽減するフィルター付や、冷気の侵入を低減する高気密シャッター付パイプファンもございます。
熱交換形換気扇とは、冷暖房中の快適な室温を損いにくい熱交換形の換気扇です。外気を室温に近づけて室内へ取り入れるので快適です。また、熱ロスが少ないので省エネで冷暖房費の節約にも役立ちます。換気による熱ロスを回収し、取り入れた新鮮な空気に再び熱をのせて室内に返します。冬、冷たい外気を予熱して給気するので、冷たい空気が吹出す不快感を防ぐことも出来るのです。
屋根裏換気扇は、屋根裏の熱気を排出し、居住空間の熱負荷を低減する効果があります。屋根裏換気システムは、屋根裏空間の最も高い部分から、熱気を吸込み、排気することにより効率よく熱気を排出することが出来ます。床下換気扇は、床下の気流がよどみ無く流れ、湿気を排出し、木材害虫や菌類の活動や繁殖を抑える効果があります。また、近年の床下換気扇は、施工性・メンテナンス性能も向上し、低ランニングコストでとても経済的です。
レンジフードファンとは、キッチンのコンロの上部に設置されたフードの内部に取付られた換気扇で、コンロを使用した際に発生する煙、蒸気、臭気などを外部に排出する換気扇です。レンジフードファンは、換気扇の種類により、プロペラファン、シロッコファン、ターボファンなどに分類され、さらにはレンジフードの形状により、ブーツ型、スリム型、マウント型、フラット型などに分けられ、スタイリッシュで美しいキッチンを運出する効果もあります。センサーを内蔵したタイプは調理物の温度を検知し、自動的に換気風量を切り替えて省エネ運転を行います。また、DCモーターやLED照明を内蔵したタイプはさらに省エネに貢献します。
一般換気扇は、建物の外壁に開口部を設け、その開口部に設置して外気を給気または、内気を排気するいわゆる一般的な換気扇をいいます。換気風量によってプロペラのサイズが20cm、25cm、30cmと変わり、換気扇の設置スペースが、250角、300角、350角と変化します。停止時に外気の侵入を防ぐシャッターには、風圧式シャッターと電気式シャッターがあります。
台所換気扇は、火気を使用するキッチンだから、不燃性を追求したした機種や、フィルターや油受けなどを装備した機種があります。
居室用換気扇には、インテリア性を重視したルーバー別売りタイプや、パネルに壁紙を貼ることが出来るインテリアパネル形換気扇、木目調ルーバータイプ、本体・フード一体形デザインの換気扇もあります。既設の自然換気口を利用して設置出来る同時給排タイプの換気扇もございます。窓に穴をあけられない部屋の換気には、窓さえあれば手軽に設置出来る窓用換気扇もございます。
空気清浄機は、空気中に浮遊する塵埃や花粉、ハウスダストなどを除去する機器をいいます。空気清浄機には、機能的にファン式とイオン式に分類することが出来ます。ファン式はファンによって、強制的に空気を吸込んでフィルターで濾過し、きれいになった空気を大気中に放出するする方式です。イオン式に比べてサイズ、消費電力も大きく騒音の点でも不利です。イオン式は、電極により空気中にイオンの流れを作り、そこに入ってきた微粒子などを帯電させ、それを反対の電荷を帯びた電極に集塵する方法です。ファンがないことから極近くの微粒子しかとれず、においに対しては機能的に弱い側面があります。
シーリングファンは、冷暖房の効果を高め、快適な空間を創造する天井換気扇です。天井に設置されたシーリングファンは夏の冷房時には風向下向き運転を行い、ゆったりとした気流で涼感を得ることが出来ます。また冬の暖房時には風向き上向き運転を行い、天井近くにたまっている暖気を撹拌して、足下に暖気を運びます。このように、シーリングファンはサーキュレーション効果で、空気中の温度ムラを解消して快適な空間を演出します。
空調換気扇用システム部材には、換気フードなどのエクステリア部材や、換気グリル、自然吸気口、パイプなどのインテリア部材、電動シャッターやダンパーなどのダクト用中間部材、スイッチなどのコントロール部材など、多彩な部材がそろっています。
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